ルートラボの代替サイトは日本語化したRide with GPS

ルートラボが2020年3月で終了した。Stravaのルート作成機能が5月から有料化した。それを見てかRide with GPSが6月から日本語になった。ルートラボに代わるルート作成サービスならRide with GPSでいいんじゃないかな。

ルート作成ならRide with GPS、走力鍛錬ならStrava

ルートラボ代替サイトをいくつか検討した。Garmin Edge 800ユーザーでルートマニアの筆者の結論は、Garmin Connectをベースにしてライド記録を保持し、そこから自動同期できるRide with GPSでロングライドなどのルートプランニングをし、Stravaでヒルクライムコースなどの自己記録を比較・共有する。つまりこの3つを使い分けるのがベストだと感じている。

Garmin Connectと「自動同期できる」というのは、Garminの記録をPCやスマホ経由でGarmin Connectにアップすると、その記録が数分も経たないうちにStravaとRide with GPSにもアップされるということ。1回アップすれば、Stravaで記録を比較したり、Ride with GPSでライド記録を元にしてルートを修正しウェブに掲載できるのでとても便利。

※ルートとライドの意味
GarminやStrava、RidewithGPSなどでは、「ルート」は計画した走行経路の意味で、「ライド」(またはライドログorログ)は走った記録の意味で使われる。

Garmin Connect

Garmin ConnectはGarminのGPS機器ユーザー用のログ保存・公開用のウェブサイト。
筆者はGarmin Edge 800で走行記録を取っている。帰宅したらPCにつなぎGarmin Expressを起動すれば自動的に走行記録がGarmin Connectにアップされる。走行速度や獲得標高、ルートはもちろん、気温も記録されているので、次に走るときの服装判断の参考になる。センサーを付ければケイデンスや心拍数の記録もできる。Garmin ConnectにアップするとSTRAVAとRide with GPSにも自動同期(アップロード)される。

Garmin Connectでは、サイクリング後の記録保存だけでなく、事前のルートプランニングもできるが、その機能は不十分。ルートラボから乗り換えるには適さない。その他、いろんな機能が備わっているのだが、サーバーが遅いなど、いまいち使いにくい。そのため筆者はGarmin Edge 800で記録したデータを保持するベースとして使っている(筆者ページ)。
garminconnect

STRAVA

走行記録を比較分析するのによいサイトで、日本・海外ともにユーザーが圧倒的に多い。Stravaのスマホアプリがあってライド記録を取ることができる。
※よろしければ上の「すべて見る」から筆者をフォローしてくださいな。

<長所>

  • だれかが任意に設定した「区間」(segment)の記録を過去の自分の記録や友人、見知らぬ他人の記録と比較分析できる機能がウリ。例えば磐梯吾妻スカイラインを登った後にそのデータをSTRAVAに載せると、登り区間のタイムが全体で45位で過去20回走った自分の記録の中では自己新だがまだ1位の人と30分以上も差がある、なんてことがわかる(→例)。また、区間の自己記録の推移をグラフで見られるので励みになる。このリーダーボード機能は2020年5月から一部有料化になった。
  • GarminユーザーならGarmin Connectにデータを上げると自動同期してくれるので便利
  • Flybysをクリックすればその日に一緒に走った人だけでなく、追い抜いていった人、すれ違った人がどこから来てどこへ走ったか、地図上で再現できる。Stravaユーザー複数でグループライドしたときはメンバーの走りを画面で比較できるし、「あそこで追い抜いてった人」や「あそこですれ違った人」がStravaユーザーでデータ公開していれば、その人のその日の走りを見ることができるし、その人にコメントしたりフォローすることもできる
  • サブスクメンバーは、ルートを作成し、GarminにGPXやTCXでエクスポートしたりできる。誤差が多いが標高グラフも出る。Stravaアプリで作成したルートを辿ることもできるが、曲がり角で右だ左だと案内する機能はないらしい(2016/11/9時点)。ルート作成するときに区間(segment)がどこにあるかわかるので、区間をチャレンジしながら走るルートを作成したりもできる。田舎道にルートを引こうとすると道なりに引けないことが多いことなど、使い勝手はよくない。
  • おもしろい関連アプリがある。たとえば過去に走ったすべてのログを一つの地図にするMultiple mapper=下の図(Stravaサブスクメンバーは類似するパーソナルヒートマップが使える)
  • サブスクメンバーなら他のStravaユーザーがよく走るルートを地図化したグローバルヒートマップを見ながら、ルートの線を引ける。ヒートマップを眺めていると、未知のおもしろそうなルートが見つかったりする。
  • サブスクメンバーになればStrava Beaconが使える。StravaアプリのBeaconをONにして走れば、リアルタイムで走行経路・現在位置を表示するウェブページが用意され、そのURLをショートメールなどで誰かに送れば、受けた人は送信者の走行状況をマップ上で確認できる。ただし、通信環境が悪い山間の道を走るとStrava自体がstopするので、Beaconマップを見ている人は事故ったのか通信が途絶えたのかわからない。通信が回復したときに自動復帰すればいいのだが、筆者のスマホでは自動復帰してくれない。

<短所>

  • ルート作成したり検索する機能についてはRide with GPSに比べて貧弱。実際にルート作成してみると道なりにルートを引けない地点が多くあるなどいまいち使いにくい。
  • ルートをアップロードする機能がない。そのためルートラボデータの引っ越し先としては向いてない(ライド記録をアップロードすることはできる)
  • 他の人が作成したルートを検索閲覧する機能がない
  • ルート走行中に写真を撮るために停止するとそれだけ区間の走行記録が悪くなる。Stravaを意識して走ると自転車旅を楽しめなくなる。記録にせかされて走ることがモチベーションアップになる人もいれば逆もいる。例えば磐梯吾妻スカイライン20km1500m登坂の記録を意識したら途中の絶景で停止できない。

下はrelive.cc。以前はstravaと連携していたが、2019年に連携切断。残念。

過去の走行記録をひとまとめで表示できるMultiple Mapper(プレミアム機能のパーソナルヒートマップと同じようなもの)

過去の走行記録をひとまとめで表示できるMultiple Mapper(プレミアム機能のパーソナルヒートマップと同じようなもの)

Ride with GPS

Ride with GPS(RWGPS)はルート作成機能に優れ、自転車旅やロングライドを頻繁に計画するサイクリストに支持されている。全体の機能はルートラボよりずっと優れている。筆者のRidewithGPSページはこんな感じ
※下の”View Full Version“をクリックするとこのルートのページに飛びます

<長所>

  • ルートラボのデータをエクスポートし、RidewithGPSにアップロードできる。GPSデータつきはライド(=経路等を修正できない走行記録)に、GPSデータなしはルート(=経路等の修正ができる走行計画)になる。ライドをルートに変更して保存することもできる。
  • ルート作成の標準地図がgoogle map。登録されている施設情報や口コミ、ストリートビューを参照できるので、ルート作成や他の人が作成したルートの良し悪しを判断するのに便利。
  • google以外の地図や衛星写真を切り替えて使え、OSM系マップは、地域によるが、林道情報が豊富で林道さがしに役立つ。Esri Topoは地形を確認しやすい。どの地図でもストリートビューを使える。
  • ルート作成・表示機能がすぐれている。ルートを逆向きにできること、作成したルートをウェブに埋め込みできること、facebookでシェアするときれいに図を表示してくれることなど。
  • 有料サービスだが、過去に自分または他者が作成した複数ルートを表示した上でA・Bルートを参考にCルートを作成したり、A・B・Cルートを読み込んで一つのルートに繋げたりできる。
  • 有料だが、ルートにPOI(Point of Interest)=観光等の情報、コメント等を入れることができる。POIはGarminにもエクスポートできる。
  • 公開されたルートを見た人がユーザー登録しなくてもそのルートをTCXまたはGPXファイルにエクスポートし、スマホやGarminで利用できる(上のView Full VersionからExportをクリックしTCX CourseまたはGPX Trackをクリックして保存)
  • STRAVAと同様に、区間segmentを設定できるので、同じコースを走って記録を比較できる(ただし国内ユーザーが少ないため自分の記録としか比較できない)
  • segmentの自分の複数の記録を比較分析し、画面上でバーチャルレースができる。たとえば、過去の4回の自分を画面上でレースさせ、自己新を出したときにコース上のどのあたりで差をつけたかなどが目で見てわかる。例:ここからshuzo(筆者)のすべての努力を表示→適当に過去の走行記録複数にチェックをして取り組みを比較→努力を競う→再生三角ボタンで過去の自分が走り出します
  • 走行データをGarmin Connectにアップすると自動でRidewithGPSにもアップされる(自動同期)のでGarminユーザに便利。
  • 直進、右折、左折などのキューデータを作成してTCXでEdge 500などに保存すれば右折・左折などのキューを出してくれる。
  • 広告がない。サーバーが早くてストレスなし。

<短所>

  • 日本のユーザーが少ないため、既存ルートが少ない。区間(Segment)で記録を比較できる人がいない。
  • ウェブ版Stravaでルート作成しても、アプリで記録しても、獲得標高(累積標高差)のデータが数割は多めに出る。特にダム湖岸など新たに開削されたルートで誤差が激しい。小出駅から樹海ライン経由の会津高原尾瀬口駅までルートを引いたところ、獲得標高は、Stravaで3101m, RidewithGPSで3322m, ルートラボで2880mだった。 Garmin Edge 800実走だと2682m。Garmin Edge800は気圧計つきでスタート時に標高を合わせれば以後ほぼ正しい標高を示すので、おそらくEdge800とルートラボのデータが真実に近い。利用している地図データ(googlemapsなど)に問題があるのだろう。

Ride with GPSの使い方

はじめにfacebookで登録またはメールで登録する。無料会員は機能に限りがあるが十分使えると思う。以下、無料機能を説明するが、筆者は有料プレミアムユーザーのため少し有料機能との混同があるかもしれない。

メニューの構成

ルートプランナーでルートを作成する。作成途中のルート一つは保存するまで保持される。アップロードでルートラボやGARMINのGPX,TCX,FITなどのデータをアップする。Ride with GPSアプリで記録すればその場でアップされる。ルートにはPLANで作成されたルートやルートラボなど他サイトで作成されアップロードされたルートデータが蓄積される。アップロードされたデータのうちGPSデータ付きのものや、Garminなどで記録されたログはライドに整理される。画面は現在新レイアウトに移行中。以下は新レイアウトで説明する(2020年6月現在、翻訳は日々修正されている)。

ルート作成の方法

  1. 地名を入れてジャンプ:画面右上にスタート地点の駅名や地名等を入れてジャンプ
  2. 直線または道に沿って線を引く:道に沿って引く方法に車用、サイクリング用、歩行用の三種がある。選択した地図によるがサイクリング用でルートを引けない場合も多いので歩行用を選ぶ。地図に道がないときは(直)「線を引く」。
  3. 地図を選ぶ:うまくルートを引けないときは、地図をGoogle,OSM,RWGPSなどから選択してみる。
  4. コントロールポイントで修正:ルートの一部を修正したいときは、修正したい区間の始点と終点にコントロールポイントを打ってからルートをドラッグして移動する。地図上に道路がないときは「線を引く」にしてドラッグする。
  5. 間違ったら画面右上の取消、やり直しで戻ったり進んだりする

キュー(指示)について

デフォルトでは自動的にキューが作成されて画面左に表示される。これは道案内のためのキューシートを印刷したり、曲がり角でGarminやスマホ画面に右折左折のアイコンや音を出したりできるものだが、多くの人は使わないので地図の上部にある「設定」から「キューシートを作成」のチェックをはずしておくといい。

Ride with GPSのルートをGarminなどで使うには

  1. あらかじめGarminデバイスをPCに接続
  2. Ride with GPSのウェブサイトでルート(またはライド)を選び、画面左上の「もっと見る」の「ファイルとしてエクスポート」からTCXコースまたはGPXトラックをクリックしてGarminデバイス(edge 500, 800など)のGarmin/newfilesフォルダーにファイルを保存。ファイルを保存する際にはファイル名を適当な半角英数にする。TCXコースはアスリート系のEdge, ForeAthlete/ForeRunnerで利用できるが、他のGarminデバイスでは利用できないらしい。GPXトラックは広く利用可能。
  3. GPXで保存する場合はPOI(関心地点またはランドマークと翻訳)もGarminにエクスポートできる(有料)。例えば会津三十三観音めぐりルートにある33の観音様の位置情報(POI=point of interest)をGarmin Edge 800等に保存するには、GPXトラックを保存するときに「経路マーカーとしてランドマークを含める」にチェックを入れる

キューを使ってGarmin Edge 500シリーズや、マップなしのEdge 800シリーズでルート案内させるには

  1. Ride with GPSでキューを正しく設定し、それをTCXコースで読み込めば、GarminでCourseとして読み込めて、曲がり角で矢印サインと音を出してくれる。
  2. キューを正しく作成するには、Ride with GPSでルートを作成するとき、地図上部の設定から「キューシートを作成」のチェックを入れておく。
  3. 「もっと見る」の「ファイルとしてエクスポート」からTCXコースを選び、Garmin/newfilesに適当な半角英数のファイル名で保存する。

その他

ルートとライドの違い
ルートは走行記録ではなく計画したもの。キューやPOIをつけたり、何度でもルートそのものを修正したりできる。ライドは走った日時、経路、速度、心拍、温度、ケイデンスなどのデータ付きの記録。記録なので経路などは修正できない(修正したいときは一旦ルートにコピーして修正する)。
ライドをルートにするには
ライドを開いて画面左上の「もっと見る」から「マイルートにコピー」をクリックすれば、ライドはそのままにして、同じタイトルでルートが作成される。

2 thoughts on “ルートラボの代替サイトは日本語化したRide with GPS

  1. shuzo 投稿作成者

    iPhoneを使ったことがないのでわかりませんが、ルートを作成したときにキューを作成するオプションを選択していれば、(Androidなら)そのルートを選択して走るときに矢印と右とか左と日本語ガイドが出ます。GarminなどにTCXコースでルートを保存して走るときはBeep音と矢印が出ます。

  2. 空輪太郎

    大変詳しく、知りたい情報を沢山得ることができました。ありがとうございました。
    ルートにおける獲得標高は、どうやらトンネルが大きく影響しているようです。トンネルがあっても標高は坂を上り下りするようになっていてあり得ない斜度になります。この辺は改善して欲しいですね。
    また、私はiPhoneSEで有料版を使っていて音声ナビの音が出ませんが、普通は出るものなのでしょうか?
    音量調整ができるので出るものと思っていますが・・・

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