ちゃり鉄

輪行のすすめ

自転車を袋などに詰めて鉄道などに乗って移動することを輪行(りんこう)といいます。折りたたみ自転車で輪行することももちろん可能ですが、多くの人は普通の自転車の車輪をはずし、コンパクトにして袋に入れて運びます。輪行なら、(1)遠くに行ける、(2)出発地に戻らない片道ルートのサイクリングができる、(3)途中で疲れたときや事故のときなど輪行で生還できる、などのメリットがあります。このサイトに掲載したサイクリングも大半は輪行したものです。

高速バスなど、大型の車体を使ったバス路線でも輪行できます。前輪と後輪の間にある、大型スーツケースなどを入れるトランクに横にして積み込みます(後述)。

自転車のたたみ方

A方式 ) 両輪をはずして逆さまに(横型)

わたしゃいつもこれです。そのメリットはエンド金具が不要で輪行袋が小さくで軽いこと。輪行袋を携行して走ることがほとんどなのでこれは重要。次に梱包時間が短くて済むこと(慣れると5分未満)。駅についたら発車まで10分、その次の電車は90分後(あるいは翌日)なんてことはよくあります。また、行きも帰りも輪行するときは、縛るを2回、解いて輪行袋をしまうを2回で、計4回作業するので、手間暇がかからないことは大事です。

写真はモンベルコンパクトリンコウバッグ(同社の「クイックキャリー」は別物で下記C方式)。袋も上からかぶせて紐を引き底口をすぼませるだけで簡単。慣れれば駅について5分で完成。急ぐときは1箇所縛りで乗車した後に3箇所縛りに直すことも可。短所としては、B方式より列車内でのスペースを必要とします。また、ハンドルとサドルとタイヤで支えるので、丁寧に扱わないとハンドルのバーテープとサドルが傷つきます。ハンドルバーのバーテープが損傷するのを防ぐため最近は100円のベルクロバンドを輪行セットに加えて、輪行時にハンドルバーに巻いてます(いつもハンドル左角を支点にするのでそこに巻く)。

輪行

車輪の三箇所をしばり肩掛けベルトを適当な所に結ぶ.ハンドルはギアのある方に向けるとバランスが取りやすい

モンベルコンパクトリンコウバッグ

袋を上からかぶせて

故ネコ駅長と列車を待つ

故ネコ駅長と列車を待つ




縛り方は、基本的に車輪の3か所を縛るだけですが、はじめにBB付近で縛る際に二つの車輪が地面についてサドルと3点で自立するように縛ることがポイント。ギュッと縛ったときに車輪が地面から浮くようだと自立しません。この位置はサドル高によって異なるので自分の自転車で実際にやってみて決めてください。ハンドルは横に向けて車輪と一緒に紐で縛る方が運搬しやすく場所も取らないのですが、短い旅なら下の写真のように正面に向けた位置でブラブラさせてもいいでしょう(これだと場所は取るが自立安定しやすい)。肩掛けベルトは筆者の場合、下の写真のようにチェーンステーとヘッドチューブあたりに引っ掛けています。
輪行時の縛り方

輪行時の縛り方。ボトルの飲み口はしっかり閉めて、コーラは取った方がいいなあ。



モンベルコンパクトリンコウバッグはよくできてます。携行袋がつながっていて紛失の心配がない、底口をすぼませる紐(ドローコード)をしまうポケットがある、雨をよく撥水する、など細かい配慮がよくなされています。私の旧版は50回以上輪行してますが耐久性も問題なし。

注意すべきは、輪行時に袋の底が閉じてないので、運搬中にクイックリリースのナット(車輪中心部のスキュワー=串のナット)がはずれたら落っこちて紛失してしまうこと。輪行袋を担いで歩いているとき、太腿がクイックリリースにあたってナットが左回りすることがあるのです。これを落としたら走れない(経験あり)! 落下を防ぐため、車輪をはずした後にクイックリリースのナットを多めに時計回ししてから梱包してください。

モンベル輪行袋をポンチョに撥水性がいいので、無理やりですが、合羽にもなります。山頂で突然豪雨になり寒くて我慢ならないときにこれを頭から被ってポンチョのようにして走ったことが3回ありました(ちなみに3回とも標高1400mの白布峠)。袋の内側がチェーンの油で汚れているので裏返しにして頭から被ると服が汚れず、体も荷物も濡れずに済みます。

MTBの場合、逆さまに置いたときのバランスが取りにくいのですが、基本は同じです。ディスクブレーキの場合、ブレーキパッドがくっつかないよう、ダンボールなどをパッドの間に挟んでおくか、少なくともブレーキレバーを握らないよう注意します。くっついてしまってもマイナスドライバなどでこじ開ければ大丈夫。MTBを逆さにすることで油圧式ブレーキのエア噛みが発生することもあるらしいのですが、私のFormulaの油圧式ディスクブレーキは何の問題もありません。

新旧比較

モンベルコンパクト輪行バックの新版を購入しました。下の写真は、B方式(縦型)のロード220とモンベルコンパクトリンコウバッグの旧版と新版を並べたもの。新版は旧版より安価になり、チェーンまわりの裏地二重化がなくなり、携行袋がパツパツからゆったり縦長になり、全体の色がブルーブラックからグレーになりました。他は、袋の大きさ、全体の重量、携行時の実体積など、旧版とほぼ同じ。実際に使った印象も変わりません。

左から、ロード220、モンベル旧、新

左から、ロード220、モンベル旧、新

B方式 ) 両輪をはずして縦置き(縦型)

馬がひひーんと前足を上げたときの形にします。横幅を取らないので混雑列車での輪行にはいい。後輪の中心部にエンド金具をつけて、それとサドルの2点で支えます。輪行袋を買うと、たいていの場合、エンド金具もついてきますが、別売の場合もあります。エンド金具はリアディレイラーを保護する役目も果たします。ほかにフロントフォークを保護する金具も必要という人がいますが、飛行機輪行でないなら(自分で輪行自転車を運ぶなら自分で注意すればいいから)なくてもいいと思います。写真はオストリッチのロード220。エンド金具を含む袋がかさばるので私は3回しか使ってません。オストリッチなら個人的にはL100が軽くてよろしい。詳しい使い方は検索してください。
輪行

C方式 ) 前輪だけはずす方法

私はこれはやったことがありません。前輪しかはずさないので早さは一番。スペースは取ります。最近のJR輪行ルールには触れるかも。

前輪のみはずして縛る

前輪のみはずして縛る

タイオガの輪行袋

タイオガの輪行袋



高速バスでも輪行

バスのトランクで輪行筆者は高速バスでも頻繁に輪行しています。バスが来たら運転手さんに目で「荷物入れるでー」って手で合図して、前輪と後輪の間にある二つのトランクの後ろの方を開け(前には掃除道具などが入っていることが多い)、自転車を積む。降りるときは「荷物を降ろします」と運転手に言って降りて自分でトランクを開けて自転車を下ろし、トランクをしっかり閉めて、運転手さんに「終了!」と合図する。運転手さんが降りてきてトランクを開け閉めするときもありますが、大抵はこんな感じ。2014年12月以降、会津バスは県外便(新潟、仙台、新宿など)での自転車の受け入れをしないと宣言しているので、ご注意(県内高速バスは問題なし)。

自転車をそのまま積む(サイクルトレイン)

自転車をそのまま持ち込まないでください、といった標示が東京の駅にあるとかないとか聞きましたが、そこまで非常識な人が都には出現したのでしょうか。が、しかし! 田舎には自転車をそのまま積むことができる列車があります。
→会津鉄道サイクルトレイン



サイクルトレインには、上のように常時やってるもののほかに、大勢が参加してイベントでやるものがあります。たとえば、南会津サイクルトレインや、会津若松~田島サイクルトレインなど。

自転車を借りる

  • 会津若松駅なら市の運営するママチャリレンタルがあります。詳しくは会津若松市観光公社へ。
  • 会津山村道場駅から歩いて10分の「会津山村道場」でマウンテンバイクを借りることができます。1500円。詳しくは山村道場へ
  • 会津田島駅から自転車を借りることができます。詳しくはみなみやま観光0241-62-2250へ。