霧ときどき月夜の磐梯吾妻スカイライン

磐梯吾妻スカイライン

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2010年9月20日の夕方、磐梯吾妻スカイラインを高湯温泉から登り土湯温泉へ下った。この日は終日天気が悪く、下から見ても吾妻山は濃い雲の中だったので、気はすすまなかったが、頂上へ行ったら雲上の磐梯山でも見えるかもしれないし、たとえ最悪の状況でも、最悪を楽しむのもありかと思い、3時半ごろから登りはじめた。
(なお、晴れていればこんな景色が楽しめる)

猿

猿の一団のうち彼(彼女)だけは逃げずに見送ってくれた

登り口では、ここらでは珍しくもない猿の一団に見送ってもらった。高湯からの登りは、高湯温泉までの道がきつい。特に無散水消雪道路という400mほどのコンクリ舗装の部分が二箇所あり、斜度が12%くらいある。コンクリの白い路面を見ながらこの道路を作った人に悪態をつきたくなるが、ここは心を乱すと負けと思い、黙々と登る。

つばくろ谷

つばくろ谷でも何も見えず

ヘアピンカーブ

斜めに撮ったつもりはない

高湯温泉を過ぎて、料金所のあたりから雲の中に入った。視界は30mくらい。もう景色を見る必要もない。前を見ても意味がない。下だけを見て黙々とペダルを漕いだ。料金所から浄土平の休憩所までは13kmくらいある。路面には高湯からの距離がペイントされている。5.5、5.6、5.7と距離表示を見送ったが、周囲には何の変化もなかった。普段たくさん通るオートバイもこの日は一台もなし。自転車はTREKのおにいさんが一人滑走していったのみ。すれ違った車は20台くらいか。

標高1500mのあたりで突然雲が切れ、月と火星が顔を出した。雲が切れたのはわずかな部分だけで、とても雲上の磐梯山が拝める状況ではなかったが、賽の河原から浄土平までの風景をほんの少しの時間拝むことができた。距離にすれば1~2キロだけ。


最高点浄土平の駐車場に着くと、さすがに車は2台しかなかった。自動販売機であったかい缶コーヒーと缶ウーロン茶で水分補給した。その間に暗くなり、再出発して最高標高1622mを越えたときは完全に夜になっていた。

下りはやはり霧の中だったが、ときどき月が顔を出した。月が出るとライトがいらないほどの明るさを感じた。月が隠れ、道が森の中に入ると真っ暗になった。土湯峠から下の旧道は森の中を走る道で、夏の昼間は涼しくで最高なのだが、闇夜は怖い。クマさんやシカさんが出そうな気がした。カーブを曲がったらクマがいた、なんて状況はいやだったので、指笛を鳴らしたり、大声を出したりしながら下った。途中からは、クマより車が恋しくなり昼間は決して通らない新道に入って福島盆地まで一気に下りた。

このコースは、バイシクルクラブのKing of the 峠の三位に入るなど、峠好きには有名。福島駅から走れば標高差は1552mになる。高気圧に覆われた日なら景色を楽しめる。雲の中をただ黙々と走っても1500mの標高差で最高の達成感を味わえる。

高湯から登るのがおすすめ:追記(2012/8/14)

このルートは高湯温泉側(反時計回り)からと土湯温泉側(時計回り)から登ることができます。土湯峠へ登るには交通量の少ない旧道がありましたが、震災以来通行止めになっています。したがって、土湯側からスカイラインへ登るには新道を通るしかありません。車の通行量の多い新道を自転車で長時間走るのはつらいので、震災以来、私は高湯側から登り、土湯側を下ることにしています。高湯温泉までの登りが厳しく、いつも挫折しそうになりますが、高湯温泉を過ぎて料金所から先は勾配が緩くなり案外楽に登れます。土湯峠から福島市へは新道を爆走して下ります。

これを土湯から登って高湯に下ると、登るときはうるさいし、高湯温泉から下るときは、荒れた路面で狭い道で、かつ激坂なので、注意が必要です。

霧ときどき月夜の磐梯吾妻スカイライン」への2件のフィードバック

  1. shuzo 投稿作成者

    9月19日は昭和村の喰丸小学校とか、18日にオープンしたばかりの農家レストランとか、あちこちの湧水とか、自転車ツアーの下見でうろうろしたんですが、南会津一周220kmを走れなかったウサが溜まってしまい、高湯へ行った次第です。

  2. ききょうや

    当バカブログをお読みいただいているなんてありがとうございます。
    いつも情報をいただいて後追いしていました。ご挨拶が遅れて申し訳ありません。
    さて、3時過ぎに高湯側から登るなんてすごいです。
    途中のトレックさんはもしかすると、バイシクルクラブのKing of the 峠に応募して三位になった方かもしれません。
    南会津一周へ行ってきました。自分のペースでしか走っていなかったのでこれもありかと。

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